薬と基礎体力の話(3)基礎体力

薬と基礎体力の話(3)基礎体力
例えば、キックボクサーがビール瓶で自分のすねを叩いて、攻撃や防御のときに打たれ強くする、といった練習(?)があります。

 いきなり極端な例を引いてしまいましたが、アスリートが身体を鍛えるというのは大なり小なりこのキックボクサーの考え方に近いと思います。「筋肉の鎧」的な……。私も、中学1年のときに部活で「基礎体!」と称していろいろやらされましたが。

 マッチョになったり、脂肪が減ったり、あるいは走るのが早くなったり、といったようなことはすべて身体の「外側」の話ですね。1つ問題提起としては、「外側が改造されたら果たして、健康的に長生きできるのでしょうか?」ということです。

 「外側」を鍛えることを全否定はしないのですが、例えば外側を鍛えるために極端に肉ばっかり食べたり、体脂肪率を減らすためにダイエットで偏った食生活をしたり、あるいはサプリメントを多量に摂取したり……。

 そういった行動は、普通に考えたら「ちょっとおかしい」ということがわかるはずです。



 身体の「内側」とは具体的にいえば内臓ですね。内臓というのは自分の目には見えないものなので、内臓の異変に関しては「感じる」必要があります。内臓は絶えず自分の意識に対して何らかの「サイン」を出してくれていますので、いろいろな感情のノイズをかきわけ、このサインを最優先に感じなければなりません。ということは前回書いたとおりです。

 内臓をケアするための手段としては、良質な食生活と生活習慣(含む適度の運用、休養)であることは自明です。



 「何となく体調がいいな」と感じるときは、身体の内側が良い方向に循環しているサインです。

 体調が良いときは立ち止まって、何がその要因であるかを認識し、続けるようにしましょう。必ず、体調が好転している要因があるはずです。

 健康体でいるためには、身体の内側を良好な状態にキープしておく必要があります。内側が健康であれば肌つやもよくなりますし、「外側」に反映されてゆきます。ですので、上述したように外側のみケアするのはほとんど無意味です。

 「無意味」というのは「健康」という観点では、ということです。いわゆる「マッチョになる」や、女性がお肌をケアしたりするのは、健康増進というよりは「ファッション」に属する活動です。

♯スポーツもファッションの一部です

 ただ、「ファッション」に気を遣うのであれば、一見遠回りのようにみえますが身体の「内側」を良好な状態にキープするのが実はいちばんの近道なのかもしれません。



 「内側」が健康な人間はけっこう外見は普通で、中肉中背だったりします。

♯太ってはいません

 そういう人は長生きします。という意味でも人生の勝者になりえる可能性が高まります。

 これも当たり前のことなのですが、死ぬときに人生において満足感を得るためには、実はその直前で良い思い出をつくっておく必要があります。「終わり良ければすべてよし」です。つまり老年期をどう充実させて過ごすかを、本気で考えてゆかなければなりません。

 その土台として、老年期にあっちがいたい、こっちがいたいとやっていては思うように活躍できないのです。

 人生のピークが早いのは、それはそれで素晴らしいことなのですが、人生の後半戦との落差があまりに激しいと「ムカシはよかったじいさん」になってしまいます。ムカシはよかったじいさんはムカシはよかったといいながら亡くなってゆきますのでこれは幸せとはいえないように思います。



 さて、我々が健康を意識しなければならないもっとも大きな理由というのは、いざというときに病気と闘うためなのではないかと、考えています。

 具体的には、たとえば毎年やってくる風邪菌やインフルエンザと対峙し、あるときは追い払い、またあるときは取り込んで、菌と「もつれあいながら」治してゆく。

 それだけではなく、毎日毎日我々は外で家で「菌」と触れ合っています。

 それらを拒絶し、追い払うだけが「闘う」ではありません。病気を取り込んで懐柔して、「もうこないでね、とやんわりと追い払う」のも作戦です。(政治や外交と似ていますね)

 そういう高度なことを、健康な身体であればできます。というか勝手にやってくれます。非常にありがたいことに我々人間が生来備えている「機能」なわけです。

 不健康であればそのような機能が不全に陥ります。平常時より薬等を使わずに「自力」で治すクセをつけておかないと、ガンなどの巨大な敵がやってきたときにあっという間に呑み込まれてしまいます。

 そして「巨大な敵」は人生において必ず、数回襲来します。そのときのための日常の備え。

 これが「基礎体力」です。



 最後に余談です。

 健康で長生きするためには、敵をつくらないことも大事です。ところで、マッチョな人たちというのは実は敵が多いことをご存じでしょうか? なぜならば、マッチョになると自分の外側に自信がついて、周りを威嚇して歩くようになるのです(自分でも気付かないうちに)。

 口調も自然とそうなります。というか、マッチョな人たちというのはそういう人生(敵が多い)を自ら希求しているようなものですので、いたし方ありません。

 健康をキープするためには、外見は「普通」がいちばんよいのです。普通であれば敵をつくりません。それは動物(人間も動物の一種です)の知恵ですね。
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